田舎暮らし一年目





年収300万円の暮らしを目標にしている我が家。

毎年3/15の締切りギリギリに確定申告を終えて、一年の売上と手元に残った金額を改めて見ることとなるのですが、何とも反省も感動もない人間であることに気づくのでした。

決して格好をつけているのでもなく、

お金に無関心な訳でもないのですが、

お金に執着しない毎日を送れるようになってきたと言えるのかもしれません。


自分の暮らし方と考え方なので、誤解を恐れずに書いているのですが、

富良野に来た当初の300万円と、現在の300万円とでは実はちょっと違ってきている。

脱サラしてキャンプ場を作り始めた今から6年前、

週末だというのに全く誰も来ないキャンプ場でした。

当然、誰からも存在すら知られていない訳で、

一所懸命、ネットを使って目にとめていたブログやHPに「キャンプ場オープンしました〜」という情報を書き込み発信させて頂き、
何とか知ってもらえたら・・・と必死なところからのスタートでした。

そして、1年目の確定申告では当然のマイナス申告。

手元に残ったお金はというと、忘れもしません、約20万円。

サラリーマン時代の経済的に安定した給与所得に比べ、その翌年の年間生活費20万円は、かなりショッキングなことでした。

そんな1年目、会社を辞めて田舎暮らしの条件として家内と約束した月収25万円(年収300万円)のハードルはとても高かった。

初年度からして、約束を守ることが出来ませんでした。

貯金の食いつぶしで、新しい暮らしが始まったという訳です。

格好悪かったよな〜

ツーアウト満塁で、振り逃げして全力で走ってみたけど、ファーストでアウトって感じです。

でも、半年休まずキャンプ場暮らしをして、残りの半年は自由に暮らすライフスタイルは曲げずにとりました。



富良野で暮らし始めた1年目は特に、大自然を感じながら念願のキャンプ場作りが始まり、毎日わくわくしていたよな〜

キャンプ場に焚き火の炉を作りたくって、軽トラで石を拾いに何度もキャンプ場と川原を往復し、雨の中泥だらけになりなからもサイトに石を並べた。

雨の日なんかに大変な作業だけど、楽しかったよな〜

雨降っているんだし、そんなことしなくてもいいのに、自分がやりたくって一人出掛けたものです。


でも、実は、石拾いは自分ながらにちょっと恥ずかしいと思いました。

当然、周りは知らない人たちばかりなので、「何やってんだ〜」って見られたりしているからです。

だから、人けの少ない雨降りを選んでは石を拾いに出掛けたりしていたんです。

一つ一つが漬物石のように重くってね〜

雨具を着ていることをいいことに、胸に抱えて軽トラに積み込んでは泥ドロ・・・

軽トラの座席までもがビチャビチャ・・・

いゃぁ〜楽しかった〜

そんなんして、今のキャンプ場が少しずつ出来て来たという訳です。



そして、2年目、

キャンプ場を取材したいという雑誌、ガイドブックが何誌か声を掛けて下さいました。

こちらからアプローチしたものでもなかったので、ビックリです。

願ったり叶ったりでした。

でも、本屋さんに並ぶのは翌年となる3年目、まだまだ知られていない2年目のキャンプ場シーズン。

キャンプ場もまだまだ手作り途中で、正直、楽しいのは自分だけで、

キャンパーさんにはキャンプ場が出来ていく過程をお楽しみ頂いているような、そんな売りのキャンプ場のようでした。

でも、相変わらず星空だけは素晴らしかったですよ。



富良野に来てキャンプ場作り始めた当初、実は「ひつじの丘キャンプ場」という名前でスタートする予定だったんです。

ところが、来たばかりで部落の方達とも初対面の頃、私どもの歓迎会をして頂いたんです。

その席で、

「あんた、山で何をするんだ?」と聞かれ、

「キャンプ場を作ってみたいんです」と答えた事をよく覚えています。



「何という名前のキャンプ場さー?」

「ひつじの丘キャンプ場です」と私。

「ほー、人が来るかね〜」

「あまり来ない方がいいんです。静かなキャンプ場にしたいので・・・」と私。

「変わった奴が来たもんだ〜」と言われた。



「あそこはな〜富良野でも星が特に綺麗な所なんだよ〜」と別の方が。

「そうなんですよね、だからあそこにキャンプ場を作りたいと思ったんです」と私。

「俺なら、星に手がとどくキャンプ場・・・ていいと思うんだけどな〜」とその別の方が。

「すみません、それいいですネ! その名前いただいてもいいですか、ちょっとメモします・・・」と私。




持ち帰ったそのメモには、「星に手がとどくキャンプ場」と書いてあった。




そんなところから、名前が「ひつじの丘キャンプ場」から「星に手のとどく丘キャンプ場」と変わり、私たち家族の暮らしが始まったのでした。


そんな2年目、

夢を追いかける決断をして富良野に来たものの、

1年目の年収20万円では家族4人暮らしてはいけません。

当初、長男は小学二年生、長女は保育園の年長、

「そんな小さな子供がいるのに、よく会社を辞めれたね・・・」と随分周りから言われました。



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